激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
「きょんちゃん、もしかして彼氏?」
「かっ、彼氏なわけないでしょ!」
即答が逆に不自然で、心臓がおかしな音を立てて速まり始める。
菜々恵からの思わぬ言葉に動揺を露わにしてしまった。
それがあからさまで、菜々恵は「あれあれ?」と楽しそうに笑みを深めた。
「やだな、きょんちゃん。私たちの仲じゃん。話してくれたっていいのになー」
「違うんだって、彼氏とかそんな浮かれた話じゃなくて、なんというか、この間、お見合いの代理で行って、それで……」
スマートフォンをカバンに戻しながらそう答えた私を、菜々恵はなぜか目をキラキラさせて見つめる。
「何その面白そうな話。それは詳しく聞かせてもらわないと」
菜々恵はそう言い、スプーンにすくっていたプリンを美味しそうに口に運んだ。