激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
「え……?」
「俺に全く興味がないだろう?」
「え、興味?」
「好意を全く感じない。そこが気に入った」
頭の中がクエスチョンマークで埋め尽くされていく。
だから、好意を寄せてきた人の方がいいと言っているのだけど、通じてない……?
「あの、意味がよくわからないんですけど」
「食事に誘っても喜びもしない、会っても好かれようという態度を一切見せない。そんな女性、今まで出会ったことがない。だいたいが必死に自分を売り込んでくる」
モテるが故の発言に度肝を抜かれる。
驚きで言葉を失っている私を前に、香椎さんは端整な顔に微笑を浮かべた。
「だから、俺は君に異常なほど興味を持った。婚約者代理をしてもらうに相応しい」
「ふ、相応しいって」
言い寄ってきたり、好意を寄せてくるような女性には興味がない。
追いかけられると逃げたくなるタイプなのだろう。
香椎さんの言っている意味はようやくわかったけれど、だからって私が相応しいなんて意味がわからない。
「悪いようにはしない。それなりにいい生活は保障するつもりだ」
ひとり話を完結させたように満足気な顔をして、香椎さんは中断していた食事の続きを始めた。