赤い衝撃
不安が消え去った訳じゃないけど
断る事も出来そうにない雰囲気だった。
「すいません。泊まらせて頂きます」
「こんな時間に一人で帰すのは
心配だからな」
私の心配をしてくれた事に少し驚いた。
いつもはぶっきらぼうなのに
時々優しい口調が混ざる。
麻耶が不安そうにしている時に
そうなるんだ、と今気付いた。
やっぱり悪い人ではなかった。
オイシイ話には必ず裏があるけど
今回だけは例外だと思った。
龍二はロフトで、マサルはソファで
麻耶は押入れからお客さん用の
布団を出し、和室で横になった。
一人で部屋にいるので緊張感はなく
すぐ眠りについた。
翌朝、麻耶はケータイのアラームで
眼を覚まし、軽く身なりを整えた。
二人を起こさないように
静かに台所の片付けをしていた。
龍二が起きた気配がしたけど
そのまま洗面所へ向かった。
麻耶は、朝食の準備があるので
手の動きを速めた。