赤い衝撃
「早いな。寝れなかったか?」
「いえ、眠れましたよ。
でも、片付けてないのが気になって」
「そうか。朝メシは俺が作る」
「はい。お願いします」
龍二と並んで台所に立っていると
昨日のマサルの言葉が頭に蘇った。
-----奥さんみたいだな。
ふと、横を見ると眼が合ったけど
すぐに手元に目線を戻した。
「なんだ?」
「いえ、なんでもないです」
龍二と私が・・・
そんな事絶対有り得ない。
「変なヤツ」
龍二が鼻先で笑ったので
麻耶も、変なヤツ、と呟いた。
そして二人で顔を見合わせて笑った。
「煩~い!何、朝から大笑いしてんだよ!」
マサルが眼を覚まし
ボサボサ頭で近付いて来た。
それを見てまた大笑い。
「頭。色気も素っ気もないな。
コイツも年頃の女なんだから」
「そうだった、女の子だったな?!」
マサルは、大きな手を麻耶の頭に乗せ
顔を覗き込んで笑った。