赤い衝撃

私は、あまり夢を見ない。

熟睡出来てるのか、どうかは分からない。

でも、小さい頃に何度も見た夢が二つある。

私は、小学四年生位で

地元の大きな遊園地に来ている。

親戚のお兄ちゃんの隣で、身体を強張らせ

必死で目の前のハンドルを握っていた。

海の上に聳え立つジェットコースターで

とても高くて長い。

少しスピードが緩やかになった所で

お兄ちゃんが私の肘を付いた。

「麻耶、目を開けてみて」

「怖いから!」

「大丈夫だよ」

それは、私を安心させるには

十分な柔らかい口調だった。

お兄ちゃんの言葉を信じて

ゆっくりと目を開けると

其処は、まさしく海の上で

最も高い場所だった。

水平線がとても綺麗で

吸い込まれそうな青だった。



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