王様に逆らった時【完】
「そ、そーかな?あいつは何も分かってないけどね。」
嬉しそうに微笑みながら、小麦色の頬が少し赤らむ。
「さくらちゃんは?想太と付き合いたいとか思わないの?」
「想ちゃんは私のことなんて、パシリとしか思ってないんで…」
想ちゃんはきっと、幸村先輩のことが好きなんだろうな。
こんな明るい人誰だって好きになっちゃうよね。
それに比べて私はこんなのだから、なんとも思われてないに違いない。
「やっぱり好きなんだ!」
ぐっと身を乗り出して聞いてくる幸村先輩。
…不覚にも認めてしまった。
「ゔっ…で、でも、昔から横柄な王様で、逆らえないんです…」
逆らおうものなら、どんなことされるか。
何も言い返せなくなるあのオーラは、唯一無二。