王様に逆らった時【完】
「あいつさくらちゃんに対しては異常だよねー」
腕を組み、空を仰ぐようにいう幸村先輩。
私には異常ってことは、やっぱりみんなには全然違う態度なんだ。
…私にだけ異常に意地悪ってことだよね。
「やっぱりそうですよね…私のことなんて…」
「んー、なんか勘違いしてない?」
困ったような顔をする幸村先輩。
「想ちゃんは私のことなんて…パシリにしか…」
考えると小さな頃からずっとパシリに使われてきた。
物心ついたときにはもう想ちゃんは王様で、そんな想ちゃんのことが大好きな私は相当M気質なのだろうか…
「さくらちゃんは、想太にそう思われてると思うんだ?」
…それ以外の答えが見つからない。
高校生になった今も想ちゃんがこんな私のことをそばに置くのは、パシるため。