王様に逆らった時【完】
「おい、輝明知り合いなのかよ。」
「俺にも紹介しろよー」
バスケ部の人たちが輝明先輩の周りに集まる。
「…っさ、くら?」
私と輝明先輩を囲むように人集りが出来、あたふたしていると人と人の隙間から声がした。
「そ、想ちゃんっ」
聴き間違えるわけもない大好きな想ちゃんの声。
バスケ部の人たちをかき分けて、私の目の前に立つ想ちゃん。
私の姿をまじまじと見て、黒いオーラを放っていく。
「何その格好。何してんの。」
その目は今までにないくらい冷たい視線で、泣きそうになる。
「っ、…これはっ」
鉛のような低い声が私の耳に届く。
…ああ、やっぱり怒ってる。
怒ってる理由はわからないけど、言わなきゃ。ちゃんと、想ちゃんのためだって。