王様に逆らった時【完】
大きく息を吸い込んで、
震える自分の手を、なんとか抑えて
「わ、私ねっ…想ちゃんのことが、好きっ」
目を閉じて、なんとか声を出し終えた。
ありえないくらい大きな心臓の音が鳴ってる。
想ちゃんを見ると依然固まったままだった。
「…それ本当か?」
「…うんっ」
「俺のためにその格好?」
「そうだよっ。」
カッコいい想ちゃんの隣が似合うように。
…想ちゃんは私のことなんて何とも思ってないんだろうけど、私の気持ちは変わらない。
伝えられたことが大きな一歩。
これから頑張ってもっと可愛くなって、想ちゃんに好きになってもらえるようになりたい。
「んだよ、それ。」
困ったような顔をして、髪を乱す想ちゃん。
…やっぱり突然こんなこと言われても困るよね。
「ご、ごめんね…想ちゃっ」
言い終わる前に、伝わる衝撃。