子作り婚の行方。~年上で暴君な後輩と、私の秘密の恋~
「竜神さんが店の前にさしかかったとき、私は両脇を男の人ふたりに抱えられるようにして店から出るところだったそうです。それ以外は竜神さんはなにも教えてくれなくて」
どんなやりとりがあったのかとか。私は知らない。
「とにかく無事でよかった。本当に」
水咲先輩は、私の肩を抱いて腕をさすってくれる。
「はい」
先輩の優しさに触れて涙が込み上げてきそうになり、ぐっと耐えた。
これ以上心配をかけてはいけないから。
「竜神さん、もう神ね」
「そうですね。本当に申し訳ないです。私を背負って病院まで運んでくれたらしくて」
あまり心配かけたくなくて彼の前ではヘラヘラしているが、考えると怖くて仕方ない。
記憶がないのがこんなに恐いだなんて、知りたくなかった。
「円花ちゃんは普段の行いがいいから、そうやって偶然神が現れるのよ。問題は、時野さんはどうして合コンだと言わずに誘ったか。そして秘書課の女子はどうしてそんなに酔ったあなたを、そんな男に任せて放っておいたのか。そこよ」
竜神さんも同じように言っていた……。
どんなやりとりがあったのかとか。私は知らない。
「とにかく無事でよかった。本当に」
水咲先輩は、私の肩を抱いて腕をさすってくれる。
「はい」
先輩の優しさに触れて涙が込み上げてきそうになり、ぐっと耐えた。
これ以上心配をかけてはいけないから。
「竜神さん、もう神ね」
「そうですね。本当に申し訳ないです。私を背負って病院まで運んでくれたらしくて」
あまり心配かけたくなくて彼の前ではヘラヘラしているが、考えると怖くて仕方ない。
記憶がないのがこんなに恐いだなんて、知りたくなかった。
「円花ちゃんは普段の行いがいいから、そうやって偶然神が現れるのよ。問題は、時野さんはどうして合コンだと言わずに誘ったか。そして秘書課の女子はどうしてそんなに酔ったあなたを、そんな男に任せて放っておいたのか。そこよ」
竜神さんも同じように言っていた……。