子作り婚の行方。~年上で暴君な後輩と、私の秘密の恋~
それでもどうか時野さんは悪い人ではないと願いたい。
でなければ私は人間不信になりそうだ。
午後、伝票を入力していると、社内メッセージが届いたポップアップメニューが表示された。
メッセージの送信元は時野さんである。
一瞬気が重くなったがメールの内容は他愛ないものだった。
【お疲れさまです。円花ちゃん。この階の給湯室の電気が切れそうなの。交換してもらえるかしら】
【了解です】
朝に続き時野さんに変わった様子はない。やはり、彼女はなにも知らないのだと自分に言い聞かせる。
となると噂を流したのは時野さんではない秘書課の三人の誰かになるが、彼女たちとはほとんど接点がなく、どういう人柄なのかわからない。
でもあまり詮索しないようにしよう。
疑いながら過ごすのは嫌だもの。
さてと。
きりのいいところで席を立つ。
「秘書課の給湯室の電球交換に行ってきます」
「あ、それなら俺が行きます」
すかさず竜神さんも立ち上がった。
「大丈夫ですよ。電球の交換ですから私が」
「いえ、後輩の俺がやりますよ」
でなければ私は人間不信になりそうだ。
午後、伝票を入力していると、社内メッセージが届いたポップアップメニューが表示された。
メッセージの送信元は時野さんである。
一瞬気が重くなったがメールの内容は他愛ないものだった。
【お疲れさまです。円花ちゃん。この階の給湯室の電気が切れそうなの。交換してもらえるかしら】
【了解です】
朝に続き時野さんに変わった様子はない。やはり、彼女はなにも知らないのだと自分に言い聞かせる。
となると噂を流したのは時野さんではない秘書課の三人の誰かになるが、彼女たちとはほとんど接点がなく、どういう人柄なのかわからない。
でもあまり詮索しないようにしよう。
疑いながら過ごすのは嫌だもの。
さてと。
きりのいいところで席を立つ。
「秘書課の給湯室の電球交換に行ってきます」
「あ、それなら俺が行きます」
すかさず竜神さんも立ち上がった。
「大丈夫ですよ。電球の交換ですから私が」
「いえ、後輩の俺がやりますよ」