俺様御曹司の契約妻になったら溺愛過剰で身ごもりました
過保護すぎる蓉子の声を聞きながら日菜子はエレベーターで三階の自分の部屋に帰る。
部屋に到着してから、あらためて蓉子に用件を確認した。
「お待たせ。もう部屋に入ったから。なにか用事だったの?」
『えぇ。日菜子、明日は土曜日だからお休みでしょ。夕食を食べにいらっしゃいよ』
「明日って、急ねぇ」
『なぁに、都合が悪いの? あ、もしかしてデートとか? やだ、そんな相手がいるならお父さんとお母さんにちゃんと紹介して――』
勝手に想像を膨らませている蓉子を遮って、日菜子は言う。
「全然そんなんじゃないから!」
蓉子が心配しているようなことはもちろん、週末だというのに友人との約束すらない。明日の予定は大好きなゲームを進めることのみだったので、夜に実家に顔を出すのは十分可能だ。
(ただ……なんか嫌な予感がするのよね)
蓉子が上機嫌なときは要注意なのだ。けれど、断れば『絶対にデートだ』と決めつけられてしまいそうな気もする。日菜子は渋々答えた。
「明日はなんの予定もないし、ありがたく夕食をごちそうになります」
その返事に満足してくれたのか、蓉子との電話はいつもよりは長引かなかった。通話を終えた日菜子はふぅと息を吐く。蓉子は大切な母に違いないが、マシンガントークなので少し疲れてしまうのだ。
(残業とお母さんの電話にドッと疲れが……癒やしが欲しい)
部屋に到着してから、あらためて蓉子に用件を確認した。
「お待たせ。もう部屋に入ったから。なにか用事だったの?」
『えぇ。日菜子、明日は土曜日だからお休みでしょ。夕食を食べにいらっしゃいよ』
「明日って、急ねぇ」
『なぁに、都合が悪いの? あ、もしかしてデートとか? やだ、そんな相手がいるならお父さんとお母さんにちゃんと紹介して――』
勝手に想像を膨らませている蓉子を遮って、日菜子は言う。
「全然そんなんじゃないから!」
蓉子が心配しているようなことはもちろん、週末だというのに友人との約束すらない。明日の予定は大好きなゲームを進めることのみだったので、夜に実家に顔を出すのは十分可能だ。
(ただ……なんか嫌な予感がするのよね)
蓉子が上機嫌なときは要注意なのだ。けれど、断れば『絶対にデートだ』と決めつけられてしまいそうな気もする。日菜子は渋々答えた。
「明日はなんの予定もないし、ありがたく夕食をごちそうになります」
その返事に満足してくれたのか、蓉子との電話はいつもよりは長引かなかった。通話を終えた日菜子はふぅと息を吐く。蓉子は大切な母に違いないが、マシンガントークなので少し疲れてしまうのだ。
(残業とお母さんの電話にドッと疲れが……癒やしが欲しい)