おネエ(男)が悪役令嬢に転生【連載】

おネエのバーで

 おネエはバーでお酒を楽しむ。おネエはバーで働いていた。おネエのバーで。おネエは乙女であると同時に男でもある。たまにやって来る女の子を相手にお酒を楽しむ。おネエは家に帰ると乙女ゲームを楽しむ。「身分差は恋の調味料」をプレイする。いろんな王子たちがおネエの癒しである。けれども、乙女ゲームの世界はあくまでも画面の中の話である。おネエはこの乙女ゲームの世界に対して憧れを持っている。おネエだけど、イケメン王子たちが画面の中から現れて癒してくれないかしら、そうおネエは思う。
 ある晩のおネエはお酒に溺れている。おネエはバーでお酒を一気飲みを繰り返す。現実のおネエ同士の人間関係に疲れていたのだ。
 次第に、おネエはお酒に溺れていく。
 ああ、なんだか気持ち悪い、吐き気が。
 そうおネエがお酒でぐるぐる回る思考に溺れていく。
 おネエはバーでお酒の一気飲みで意識がポックリいった。これが、おネエの現実世界での最後であった。
 おネエが意識がなくなる手前で、乙女ゲームをもっとプレイしたかったなあ、と考えていた。
 おネエはバーで息がなくなった。
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