魅惑な副操縦士の固執求愛に抗えない
私は味噌汁の椀を置き、目を伏せてメンチカツを一切れ摘まんだ。
「……神凪さんって」
自分でも脈拍が乱れるのを意識して答えると、遥が目を丸くした。
「神凪さん? うわ、すごい」
「すごい?」
聞き返した私に、大きく首を縦に振る。
「イケメンだよねっ」
声のトーンを上げて華やぐ彼女に、私はがっくりした。
搭乗ゲートで働くグランドスタッフは、パイロットとも日常的に接する機会が多い。
そんな彼女から見て、副操縦士の神凪さんがどう「すごい」のか気になって、ついつい自分から踏み込んでしまった。
おかげで、神凪さんの顔が脳裏にばっちりと浮かび上がって、忌々しくて仕方ない。
「久遠機長だってイケメンじゃない。怖いけど」
そんな自分を誤魔化そうと、ちょっとつっけんどんに呟いた。
すぐに失言を自覚して、口に手を当てたものの、
「うん」
遥は気分を害した様子もなく、しれっと同意した。
「……ごめん。怒らないの?」
言うタイミングを逃す前に謝罪した私に、きょとんとした目を向ける。
「ほんとのことだし。久遠さんがみんなに恐れられる鬼機長なのは」
「……肝が据わってますねえ」
「私も最初は、最低って思ってたもん」
「……神凪さんって」
自分でも脈拍が乱れるのを意識して答えると、遥が目を丸くした。
「神凪さん? うわ、すごい」
「すごい?」
聞き返した私に、大きく首を縦に振る。
「イケメンだよねっ」
声のトーンを上げて華やぐ彼女に、私はがっくりした。
搭乗ゲートで働くグランドスタッフは、パイロットとも日常的に接する機会が多い。
そんな彼女から見て、副操縦士の神凪さんがどう「すごい」のか気になって、ついつい自分から踏み込んでしまった。
おかげで、神凪さんの顔が脳裏にばっちりと浮かび上がって、忌々しくて仕方ない。
「久遠機長だってイケメンじゃない。怖いけど」
そんな自分を誤魔化そうと、ちょっとつっけんどんに呟いた。
すぐに失言を自覚して、口に手を当てたものの、
「うん」
遥は気分を害した様子もなく、しれっと同意した。
「……ごめん。怒らないの?」
言うタイミングを逃す前に謝罪した私に、きょとんとした目を向ける。
「ほんとのことだし。久遠さんがみんなに恐れられる鬼機長なのは」
「……肝が据わってますねえ」
「私も最初は、最低って思ってたもん」