魅惑な副操縦士の固執求愛に抗えない
遥は自分で言いながら首を傾げているけれど、それこそが私の感覚にも近いと思えた。
副操縦士のくせに、航空整備士なんて職業を偽るとか。
自分に群がる女性たちのことも飄々とあしらい、冷めた目で見ていた。
私に対しても――。
私が誰にも言わずに秘めていたことを、いとも簡単に見破って最低な意地悪でからかい、手の平で転がすように愚弄した。
そういう自分を高みの見物?
私も、その言い方が正しいかわからない。
でも、そう考えるのが一番しっくりくる気がする。
ミステリアス。
わからないのは本性ではない。
本心がどこにあるのか、さっぱり掴めない――。
神凪さんとのやり取りを脳裏に蘇らせ、その一挙手一投足のどこかに本心が見え隠れしてやいないか探そうとして。
「っ……」
腹立たしいキスまで思い出してしまい、不覚にも頬が火照った。
「? 芽唯?」
その様を正面から見ていた遥が、身を乗り出してきた。
焦って勢いよく首を横に振った、その時。
「失礼」
頭上から低い声が降ってきて、反射的に顔を上げた。
「っ」
「神凪さん!」
私が息をのんだ音を、遥の素っ頓狂な声が掻き消す。
彼女が口にした通り、私の横に神凪さんが立っていた。
あの時額に降りていた前髪は、しっかりとアップバングにセットされている。
副操縦士のくせに、航空整備士なんて職業を偽るとか。
自分に群がる女性たちのことも飄々とあしらい、冷めた目で見ていた。
私に対しても――。
私が誰にも言わずに秘めていたことを、いとも簡単に見破って最低な意地悪でからかい、手の平で転がすように愚弄した。
そういう自分を高みの見物?
私も、その言い方が正しいかわからない。
でも、そう考えるのが一番しっくりくる気がする。
ミステリアス。
わからないのは本性ではない。
本心がどこにあるのか、さっぱり掴めない――。
神凪さんとのやり取りを脳裏に蘇らせ、その一挙手一投足のどこかに本心が見え隠れしてやいないか探そうとして。
「っ……」
腹立たしいキスまで思い出してしまい、不覚にも頬が火照った。
「? 芽唯?」
その様を正面から見ていた遥が、身を乗り出してきた。
焦って勢いよく首を横に振った、その時。
「失礼」
頭上から低い声が降ってきて、反射的に顔を上げた。
「っ」
「神凪さん!」
私が息をのんだ音を、遥の素っ頓狂な声が掻き消す。
彼女が口にした通り、私の横に神凪さんが立っていた。
あの時額に降りていた前髪は、しっかりとアップバングにセットされている。