魅惑な副操縦士の固執求愛に抗えない
「ごめん。ちょっと意外だった。あ、でも、目出度い。そっかそっか、おめでとう!」
最後ははにかんで笑って、私たちの方に戻ってくる。
「ありがとう、佐伯」
神凪さんが、絶句してなにも言えない私の前に出て、涼しい顔でお礼を言った。
「悪い。コイツ、恥ずかしがって礼も言えないみたいで」
背中に回した私がわなわなと唇を震わせるのを肩越しに見下ろし、親指で指し示しながら肩を竦める。
「はは。まあ、照れ臭いよな」
佐伯さんは彼に同意してぎこちなく笑った。
そして。
「おい、神凪。俺の可愛い後輩だぞ。大事にしろよ?」
神凪さんを肘でトンと突いて、彼の向こうから顔を覗かせてくる。
意図せず視線がぶつかり、ドキッと胸を跳ね上げた私に、
「椎名、なにかあったら俺に言えよな。同期として、懲らしめてやるから」
ニッと目を細めた。
「っ……」
喉に声が詰まり、私は唇を噛んだ。
「? 椎名?」
「佐伯、さっさと行け。ディスパッチャー、待たせてるんだろ」
神凪さんがサッと横に出て、再び私と彼の間を遮った。
広い背中の向こうから、「ああ」と相槌を打つ声がする。
最後ははにかんで笑って、私たちの方に戻ってくる。
「ありがとう、佐伯」
神凪さんが、絶句してなにも言えない私の前に出て、涼しい顔でお礼を言った。
「悪い。コイツ、恥ずかしがって礼も言えないみたいで」
背中に回した私がわなわなと唇を震わせるのを肩越しに見下ろし、親指で指し示しながら肩を竦める。
「はは。まあ、照れ臭いよな」
佐伯さんは彼に同意してぎこちなく笑った。
そして。
「おい、神凪。俺の可愛い後輩だぞ。大事にしろよ?」
神凪さんを肘でトンと突いて、彼の向こうから顔を覗かせてくる。
意図せず視線がぶつかり、ドキッと胸を跳ね上げた私に、
「椎名、なにかあったら俺に言えよな。同期として、懲らしめてやるから」
ニッと目を細めた。
「っ……」
喉に声が詰まり、私は唇を噛んだ。
「? 椎名?」
「佐伯、さっさと行け。ディスパッチャー、待たせてるんだろ」
神凪さんがサッと横に出て、再び私と彼の間を遮った。
広い背中の向こうから、「ああ」と相槌を打つ声がする。