先生と私の三ヶ月
黒タキシードのウェイターに案内されて、窓際の席に先生と座った。豪華な金の細工がされた天井に、煌びやかに光るシャンデリア、壁には天使の絵が描かれた大きな絵画が飾られ、宮廷のような雰囲気に圧倒される。
とてもTシャツジーパン姿で入れるレストランではない。着飾った客たちはこの場に慣れていて、みんなセレブに見える。私だけがなんか浮いている。
ウェイターが今夜のメニューを英語で説明し始める。私の耳にはビーフとか、フィッシュとかっていう簡単な単語しか聞き取れない。私一人だったら絶対に困る。先生が一緒にいて良かった。慣れた感じでウェイターの話に相槌を打ち、質問をする先生を見てそんな事を思う。
先生と合流してからは言葉がわからず困る事はなくなった。どっちがアシスタントかわからないと先生に言われたけど、何を買うにも先生が英語で聞いてくれるから助かる。
そういえば先生は二十代の頃にリュック一つを持って、世界中を旅した事があると教えてくれた。だから英語が上手なんだろうか。
「ガリ子、魚と肉、どっちだ?」
「えっ、お肉」
いきなりの質問に本音が出た。
「だよな。ガリ子は肉だよな。わかった」
クスッと笑うと先生はウェイターと話した。私の分のコースも注文してくれているよう。
横浜にいる時は感じなかったけど、先生は頼りがいがある。困っているとさり気なく助けてくれるし、私が緊張していると子どもっぽい態度を取って笑わせてくれる。
フランスに来てからは先生の素敵な所ばかりが目について困る。先生を男性として意識しないようにして来たけど――もう無理。いつの間にか私の心は先生に捕まっている。人妻なのに。
とてもTシャツジーパン姿で入れるレストランではない。着飾った客たちはこの場に慣れていて、みんなセレブに見える。私だけがなんか浮いている。
ウェイターが今夜のメニューを英語で説明し始める。私の耳にはビーフとか、フィッシュとかっていう簡単な単語しか聞き取れない。私一人だったら絶対に困る。先生が一緒にいて良かった。慣れた感じでウェイターの話に相槌を打ち、質問をする先生を見てそんな事を思う。
先生と合流してからは言葉がわからず困る事はなくなった。どっちがアシスタントかわからないと先生に言われたけど、何を買うにも先生が英語で聞いてくれるから助かる。
そういえば先生は二十代の頃にリュック一つを持って、世界中を旅した事があると教えてくれた。だから英語が上手なんだろうか。
「ガリ子、魚と肉、どっちだ?」
「えっ、お肉」
いきなりの質問に本音が出た。
「だよな。ガリ子は肉だよな。わかった」
クスッと笑うと先生はウェイターと話した。私の分のコースも注文してくれているよう。
横浜にいる時は感じなかったけど、先生は頼りがいがある。困っているとさり気なく助けてくれるし、私が緊張していると子どもっぽい態度を取って笑わせてくれる。
フランスに来てからは先生の素敵な所ばかりが目について困る。先生を男性として意識しないようにして来たけど――もう無理。いつの間にか私の心は先生に捕まっている。人妻なのに。