先生と私の三ヶ月
「この薔薇どうしたんですか?」
先生がにんまりと笑った。
「俺が今日子の為に用意した」
「えっ」
「今日子、そこに座ってくれ」
薔薇で飾った藤の長いすを勧められ、よくわからないまま腰を下ろした。
すると先生がいきなり、お姫様に忠誠を誓う騎士のように私の前に片膝をついた。
前にも同じ事をされた事がある。あれはパリのホテルで恋人になって欲しいと頼まれた時だった。
まさか、また何か変な頼み事をされるのでは……。
思わず身構える。
「先生、俺の恋人になってくれとかってまた言うんですか?」
先生が首を振った。
「今日子、俺の妻になってくれ」
え……!
差し出されたのは大きなダイヤがついた指輪だった。
「ぷ、プロボーズですか?」
「そうだ。今日子、俺と結婚して欲しい。絶対に隠し事はしないし、泣かせる事もしない。ずっと今日子と一緒にいたいんだ」
まさか今日、先生から結婚を申し込まれるなんて。
瞼の奥が熱くなって、目がうるうるしてくる。
「かおるさん、私、バツイチですよ。いいの?」
「俺もバツイチだ。だからこそ今日子と結婚したい。今度の結婚で俺は最後にする」
「私も最後の結婚にします」
「それは俺と結婚してくれるという事か?」
「はい」
頷くと先生が薬指に指輪をはめてくれた。
それから、唇が重なり熱いキスを受けた。
胸いっぱいの幸せを感じる。
私はきっと世界一幸せな小説家望月かおるのファンだ。
終わり
先生がにんまりと笑った。
「俺が今日子の為に用意した」
「えっ」
「今日子、そこに座ってくれ」
薔薇で飾った藤の長いすを勧められ、よくわからないまま腰を下ろした。
すると先生がいきなり、お姫様に忠誠を誓う騎士のように私の前に片膝をついた。
前にも同じ事をされた事がある。あれはパリのホテルで恋人になって欲しいと頼まれた時だった。
まさか、また何か変な頼み事をされるのでは……。
思わず身構える。
「先生、俺の恋人になってくれとかってまた言うんですか?」
先生が首を振った。
「今日子、俺の妻になってくれ」
え……!
差し出されたのは大きなダイヤがついた指輪だった。
「ぷ、プロボーズですか?」
「そうだ。今日子、俺と結婚して欲しい。絶対に隠し事はしないし、泣かせる事もしない。ずっと今日子と一緒にいたいんだ」
まさか今日、先生から結婚を申し込まれるなんて。
瞼の奥が熱くなって、目がうるうるしてくる。
「かおるさん、私、バツイチですよ。いいの?」
「俺もバツイチだ。だからこそ今日子と結婚したい。今度の結婚で俺は最後にする」
「私も最後の結婚にします」
「それは俺と結婚してくれるという事か?」
「はい」
頷くと先生が薬指に指輪をはめてくれた。
それから、唇が重なり熱いキスを受けた。
胸いっぱいの幸せを感じる。
私はきっと世界一幸せな小説家望月かおるのファンだ。
終わり


