オー!マイ・ハワイ!
修二は残っていたワインをグイッと飲み干した。

「そういえば里穂さん…だっけ。あのモデルさん。ハワイで再会したの?」

ん? 私と知り合いだったって、里穂さんに聞いたのかな。まなみは不思議に思いながらも話を続ける。

「羽田のラウンジで一緒になったの。私はひとりだし、ちょっと理由もあったから、パーティーに誘ってくださったんだ」

「理由って?」

「それは……」

私は言うべきかどうか悩んでしばらく黙っていた。

「あ、言いたくないなら大丈夫だよ。無理にいわなくても」

「うん……」

婚約破棄のことは親戚から友だちからこれでもかとしゃべりまくったので、いまさら誰かに説明するのは面倒くさい。

なにか悟ったのか、それ以上修二は聞いてこなかった。「修二、さっきの婚約者の話なんだけど…」

バルコニーに出て、海を見ながら話し始めていた。海風は心地よく、月明かりがふたりを照らしている。

「ああ、ごめんな急に」

「なんでそうなったの?」

「まあ簡単に言うと、親父がそろそろ結婚しろと、見合いをすすめてきたんだよ。俺、いまはそういうの興味ないって断ったんだけど、あんまりにもしつこくて。その場しのぎに婚約者がいるって嘘ついたんだ。

そしたら親父がめっちゃ喜んじゃって。お披露目だ、パーティーだって盛り上がって、引くに引けなくなったんだ」

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