オー!マイ・ハワイ!
ワインをあおりながら修二がいった。恥ずかしいこと、どんどん言える人だな。

こっちも負けずに、思ったこと素直に言ってみよう。なんかいまはそうしたい気分。

「ありがとう、修二もスーツかっこいいよ。昼間とギャップありすぎ。私、パーティー久しぶりだったから緊張しちゃった」

隆史には、素直に好きだとか、カッコいいとか全然言えなかった。言えたら何か違ってたかな。

「けっこう堂々としてたように見えたけど?」

「なんだ、見てたの?」

「だってびっくりするだろ、さっきまでパイナップル迷路で遭難してた子が、ドレスアップして目の前に登場したら」

「私だってびっくりしたよ。目を疑うっ
てまさにコレ」

「はははっ。そうだよな」

ニコニコしながら修二はまなみのグラスにワインをそそぐ。芳醇なその香りがふたりを包みこむ。

「ツアーのとき、副社長だって言ってくれたらよかったのに」

「いや、ホテルのロビーで話してる時、言おうと思ったよ。でも走って行っちゃったろ?」

「そうだけど……」

「きょう、まなみのおかげで、ツアーめっちゃ楽しかった」

じっと、まなみの目を見ていた。まるで好きな人でも見るような優しいまなざし。

「よかった。私もすごく楽しかったよ。修二はたまたまツアーに参加したの?」

「あー、……そ、そうだよ。1人じゃ変かなとも思ったけど、あんまり行ったことなかったからさ」

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