オー!マイ・ハワイ!
「あの悲しみ……?」

「あなたは、まだ修二からは聞いていないのね。あとで花火を見ながらでも聞くといいわ」

花火……? なんだ、この人は。まるで私たちの会話を聞いていたかのよう。

「さあ、話を聞かせて。あぁ、あなたなのおばあさまは、いつもそばにいるのね。優しくて強い。そしてちゃっかりもの。ハワイを楽しんでいるわ」

「……あの……」

たしかに死んだおばあさんは、優しくて強くてちゃっかりもので、キャピキャピとした人だったけど……? ハワイについてきたというのは、どういう意味だ?

「私は、占い師というよりは、カウンセリングの要素が強いやり方をしているの。あなたが悩んでいること、なんでも話してみてくれる?」まなみはぽかんとしたまま、なかなか話しだせずにいた。

「占いって、未来を当てることじゃないのよ。相手の話を聞いて、タロットや易学、カードなど自分の好きなものに手伝ってもらって、アドバイスして相手の背中を押す仕事よ。優しくなだめたり、ときには叱ったりしながらね」

私が占い師になりたいと言うまでもなく、どんどん話が進む。一体どうなってるんだ?

「あなたは、それがやりたいのね」

「……ハワイから帰ったら占いの勉強をはじめるつもりです」

「それはいいわね。何を選ぶかは、自分自身が知っているでしょう。あんまり深く考えずにいなさい。気づきがあなたに訪れるわ」

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