オー!マイ・ハワイ!
「特別な力がなくても、ですか?」

「特別な力? あなたにはちゃんとあるじゃない。気がついていないだけね」

何を言われているんだろう。頭で理解するというよりは、心に問いかけられているような感覚。不思議でたまらなかった。

「あなたには、悲しみに暮れた人に寄り添って癒す力があるじゃない。それは特別な力だと私は思うわ」

「それって特別なんですか?」

「そうよ、あなたが持って生まれた、特別な力。それで誰かの人生の背中を押せるなら、素晴らしいことだわ」

まなみはじっと黙ってキャメロンの話に聞き入っていた。「人は誰しもそうやって、素晴らしい力を持っているものよ。毎日の雑踏や、悲しみに埋もれてしまうけれど、感謝の気持ちで対応すればすべてはうまくいくわ」

「感謝の気持ち……」

「今回のことだって、婚約破棄されなければ体験できなかったでしょう? そうなれば隆史にも、怒りとは違う気持ちが湧いてくるのを感じるんじゃないかしら」

「……!! 隆史……なぜそこまでわかるのですか?」

「あ、ごめんね。ちょっとだけ見えるの?」

キャメロンはパチンとウインクしてみせた。なるほど……。詩乃ちゃんが何度も通う理由がわかった。

「それよりも、修二には伝えるの? あなたの気持ち」

それもお見通しなんだ。

「正直、言わない方がいいと思ってます」

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