笑顔が消える
子供達から

そんな生活も三年目となると
私には、諦めがでていた。

ただ、離婚を言われないことに
まだ、どこかで
間違いでは?と······

そんな時に
空也と真代から連絡があった。

「たまには、帰ってきてよ。
寂しいから。」
と、言うと二人は帰って来てくれて、
久しぶりに一緒に食事をした。

「「美味しい。美味しい。」」
と、言ってくれる二人に
久しぶりに笑顔がでる。

「ごめんね。中々帰れなくて。」
と、言ってくれる真代に
「ううん。忙しいのわかっているから。」
と、言うと。

二人は、嬉しそうにしながら
何か少し違和感があった。

それは·····

「母さん。悩んだんだけど。」
と、空也が·······

修也さんが女性と腕を組んで
レストランに入るとこを見た。
もしかしたら、会社関係かもと
無闇に声をかけれなかった。

課長である修也さんの立場を
考えてだ。

それは、金曜日だったと。
真代も別の金曜日に
女性と歩く父親を見たと。

先日は、空也が研修で
他県に行った時に
父親が母親でない女性と
車に乗っていて
車内でキスをしていたと。

出て行って殴ろうかと
思ったけど
同僚がいたからと。

悔しくて情けなくて
三嶋の祖父母に話したと。
空也。

子供達にこんな思いをさせて
本当に申し訳なくて
二人に謝ると
二人は、
「「母さんは、何も悪くない。」」
と、真代は泣いていた。

私も自分の思いを話した。

土日も、三嶋の実家に行かない?
お義父さん、お義母さんも
待ってるよ。
と、誘ったり。
子供達に会いに行かない?とか
旅行やデートどう?とか
誘ったりしたけど。
「そんな暇はない。
資産整理で忙しいんだ。」
と、毎回言われて
「もう、諦めたの。」
と、言うと
真代は、
「許せない。」
と、怒り
空也は、
「母さん。実はじいちゃんが
少し待てと言っていたから
また、連絡するね。」
と、言うから頷いた。

私は、一人でも
三嶋の両親には会いにいっていた。
修也さんは、一人っ子だから
両親が心配で。
お義母さんは、修也さんに甘くて
修也さんが一緒でないと
極端にがっかりされていたが
食事を作り三人で食べて
掃除や庭仕事をして帰っていた。

私の父は、私が高校生の時に
病気でなくなった。

私の実家は、少し離れた所にあり
兄夫婦が母と一緒にいてくれるから
安心していられる。

兄の和希 ( かずき )と
お嫁さんの優香 ( ゆうか )さんは、
仲良しで優香さんは、
とっても優しくて
母の事もとても大切にしてくれる。

母とは時々電話で話したり
優香さんとは、ラインをしている。

兄夫婦にも子供が二人いる。
私の子供達は、ばあちゃんの近くにいて
ばあちゃんに優しく接してくれている
いとこ達の邪魔はしたくないと
敬老の日とお盆、正月に
連絡するだけにしているとか

兄も私もそんな子供達に
おかしくて笑ったが
子供達に任せる事にしていた。
< 14 / 57 >

この作品をシェア

pagetop