笑顔が消える
小野 暁2️⃣

翌日、太智さんの店にいた。
落ち着かないから。

すると、今から
彩代さんとお子さん達と
彩代さんのお兄さんが見えると
香菜恵さんに教えて貰い

俺は、店を後にした。


その夜、遅くに彩代さんから連絡が来た。
《遅くにすみません。
香菜恵に聞きました。
待っていてくれたのですね。
色々ありましたが、きちんと終わりました。
明日の夜、もし良ければ
お会いできませんか?》
《お疲れ様でした。
無事に終わったのですね
良かった。
明日、大丈夫です。
太智さんの店にしますか?》
《tasteでなく別の所でお願いします。》
彩代さんの指定してきた場所は、
アウトレットモールと公園のある
きれいな所だ。
海も先にあり遠くに船も見える。
その公園のベンチだった。

香菜恵さんや太智さんに
きかれたら····まずい内容なのか·····
恋愛からも遠のいていた俺には
その意味がわからず
やはり·····ダメなんだと
でも、彩代さんの話はきちんと
ききたかったから
《わかりました。
会えるのを楽しみにしています。》
と、彼女の返事を少しでも
わかりたくて、ラインすると
《おやすみなさい。》
と、だけ。
《お休みなさい。》
と、返した。
彩代さんと恋人になれなくても
友人として······
はぁっ·····やはり·····無理かな·····
俺の気持ちがあっての
友人·····とか······

どきどきと不安を抱えながら
翌日を迎えた。
余り眠れなかったが
仕事に支障を起こすわけにはいかない。

一日の勤務を終えて19時半の待ち合わせ
だったので、そちらに向かう。
この時間に間に合うように昼休みも
返上した。
この俺が女性に合うのに
仕事を都合するなんて。
女性に関しては、全てを諦めて
生きてきたのに········
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