最強総長は姫を眠らせない。🌹


「ふぅ…」
 放課後。ボサ髪の私は一人、家のマンション近くの歩道を歩く。

 あれから結局、教室で(そら)くんの目、見れなかったな…。
 午後の授業も前の席のあかりちゃんや耀(よう)くんとしか話せなかった…。

 (そら)くん、あかりちゃんと普通に話してたなぁ…。

 私はハッとして自分の口に右手を当てる。

 (そら)くん、耀(よう)くんとだって話してたのに……。

 私今、あかりちゃんに嫉妬した?

 なんで嫉妬なんか……。

 自分のせいなのに。

 帰りも逃げるように走っちゃったし…。

 それだけじゃない。

 まだ甘さが残ってて、唇に触れた指先から伝わってくる。

 あの深いキス思い出すだけで体が熱い。

 ~♪
 私のスマホから着信音が鳴った。

 鞄からスマホを取り出して見る。

 (そら)くんからだ……。
 このままじゃだめだ。
 とにかく出よう。

 私はラインの通話マークを押す。

「も、もしもし(そら)くん?」

雪乃(ゆきの)、もう家に着いたか?』

「……あ、もうすぐ着くよ」

『そう』

「……(そら)くん、昼休みはその、ごめ…」

 突然、目の前に全身黒ずくめで黒マスクをつけたダークブラウン髪の男子が現れる。

 ドスッ。
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