最強総長は姫を眠らせない。🌹
綺麗な紫髪。
右手で握り締めた木刀。
鬼雪の特攻服を着た宙くんが歩いて来た。
宙くん……!
嵐くんは嘲笑う。
「はっ、一人かよ」
「耀達は今、外でナンバー2、3とやり合ってる」
「美青とあかりは下っ端達ボコってるわ」
宙くんは表情一つ変えずに話す。
えぇ、あかりちゃんも!?
「なるほど、それで今から俺とタイマン張ろうってか」
「あぁ。だから関係ねぇ雪乃にはこれ以上、手を出すな」
「は? 関係あんだろ。こいつはあいつの娘だ」
「娘である以上、親父の罪償って貰わねぇとな」
宙くんは殺気を放つ。
「親父にやられたんなら、親父に返せや」
「雪乃を巻き込むんじゃねぇよ!」
嵐くんの両目が、カッと見開く。
「あぁ!? 全国トップ2ごときがイキがんなよ!!」
「少しでも動いてみろ、ボサ女の首、吹っ飛ぶぜ?」
嵐くんは余裕の笑みを零す。
「覚えてねぇのか?」
「次、ボサ女って呼んだら殺すって言っただろ」
宙くんは嵐くんに木刀をぶん投げる。
カキーンッ。
嵐くんは瞬時に木刀を戻し、受け飛ばした。