最強総長は姫を眠らせない。🌹
「そろそろチェックメイトだ」
琉の木刀の先が宙の木刀に激しくぶつかる。
宙の木刀が衝撃で右手から離れ、地面に突き刺さった。
――――師匠の木刀が!
ゼーハー、ゼーハーと宙の息が荒いのに対し、琉の息は全く上がっていない。
琉の木刀を左右で避けるも3回目で左の頬がピッと切れ、4回目で右肩に木刀が当たる。
「ぐぁっ」
宙は右肩を抑えながらバイクを走行する。
――――目がぼんやりとする。白坂が2重に見える。
くそぉ、ここまでなのか?
そう弱気になった時、
バンッ!
赤い屋根のレンガ倉庫の2階の窓が開いた。
窓を見ると両目を見開く。
泡雪が花弁雪に変わり、
宙の両目に強い光が宿る。