破れた恋に、火をつけて。〜元彼とライバルな氷の騎士が「誰よりも、貴女のことを愛している」と傷心の私に付け込んでくる〜
コンスタンス様は、どんなことがあったとしてもラウィーニアを溺愛して離さないことは絶対に間違いない。私の隣をゆっくりと歩く従姉妹を見た。見た目も美しくて聡明で、いつも機嫌良く微笑んでいる。彼女の言葉の本当の真意など、すべてを見透すことの出来ない私にはわかるはずもない。
「ディアーヌとランスロットの二人の経緯を近くで見て聞いていて、私もコンスタンス以外と恋をしたらどうなるのか。この前に、少し考えたわ。私たちは奇跡的に幼い頃の初恋が続いているけれど……未来には、何が起こるかなんて誰にもわからないもの」
「……ラウィーニアが、コンスタンス様以外と恋するのは難しそう」
コンスタンス様が美形で何もかもを手にしているという王太子様だからあの人より魅力的な人を見つけるのが難しそう、という理由だけではない。
ラウィーニアのことを彼が何より愛しているのは、近くで見ているこちらがむずむずして恥ずかしくなってしまうらいに伝わってくるから。彼の元からは、きっと一生離れられないと思う。
「心変わりは、人の常よ。ディアーヌ。彼の気持ちが三年後も今と全く同じだとは、誰にも確信をもって言えないわ」
「ディアーヌとランスロットの二人の経緯を近くで見て聞いていて、私もコンスタンス以外と恋をしたらどうなるのか。この前に、少し考えたわ。私たちは奇跡的に幼い頃の初恋が続いているけれど……未来には、何が起こるかなんて誰にもわからないもの」
「……ラウィーニアが、コンスタンス様以外と恋するのは難しそう」
コンスタンス様が美形で何もかもを手にしているという王太子様だからあの人より魅力的な人を見つけるのが難しそう、という理由だけではない。
ラウィーニアのことを彼が何より愛しているのは、近くで見ているこちらがむずむずして恥ずかしくなってしまうらいに伝わってくるから。彼の元からは、きっと一生離れられないと思う。
「心変わりは、人の常よ。ディアーヌ。彼の気持ちが三年後も今と全く同じだとは、誰にも確信をもって言えないわ」