【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「あの、師匠」

「何? きちんとご飯は食べる。夜は寝る。それがここにいるための約束事だと思ってるけど」

「あ、はい。もちろん。とってもお腹が空きました」

「いい傾向ね」

 ここに来たときの服が入らなくなってしまったくらい、カリーネは成長している。リンが成長がゆっくりと言っていた意味も、今となってはわかるかもしれない。急に手足もにょきにょきと伸びたような気がする。

「ちょっとだけ。夕飯の前にちょっとだけ見てもらってもいいですか?」

「仕方ないわね。あまり気になると、夜も興奮して眠れなくなっちゃうからね」

 同じ魔導具士なだけあって、魔導具の設計がいいところに差し掛かると、ワクワクしてしまうという気持ちをハイケもわかってくれる。

「先ほどの魔導具なんですけど。回路図に落とし込んだら、重大な欠陥があることがわかったんですよ」

 ハイケはカリーネの背後から覗き込むようにして、その回路図を見る。全体を見て、あとは必要な部位を確認して。

「この回路。保護回路がついていないわ」
 やはりハイケである。回路図を見ただけで、カリーネが思っていたことを言いあててくれた。

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