【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
 恐らくハイケは魔導具の修理にはそのままの格好でも問題ない、ということを言いたいのだろう。

「カリーネさんが穿けるようなズボンも、いくつか買ってきましょうね。せっかくのワンピースが汚れると困りますから、エプロンをお使いください」

「ありがとうございます」
 どうやらハイケが持ってきた服の中に腰エプロンもあったようだ。白と黒のチェック柄で、今のワンピースにも似合いそうな気がする。

「そのエプロン。私が学生の頃に使っていたものだわ。懐かしいわ」
 それが今から何年前であるのかを、ハイケに聞いてはいけないのだろう。ここにラーシュがいたのであれば、間違いなく聞いていそうだが。

「本当にカリーネ。この半年でぐんと成長したんじゃない? 身長も伸びたわよね」

「そうですか? 自分ではあまり気付かないのですが」

「ずっと会っていないご家族なら、驚くかもしれないわね」

 よいしょ、とテーブルに手をついてハイケは立ち上がる。

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