鷹臣くんは盗みたい
精算機の前に来た。
カードを当てながら、ポニテ女に視線を送る。
俺は、すっげー心配そうな顔をしてたんだろうな。
その女は俺と目が合うと
「だ・い・じょ・う・ぶ・だ・よ」
口パクで、俺にニコっと微笑んだ。
顔の横に、手で作ったオッケーマークまで浮かべている。
だから、ヤバいんだってば///
オマエの、その全開笑顔///
俺の目に映るだけ
たったそれだけで……
心臓に甘い矢が、ブスブスと突き刺さるんだって!
ぐんぐん上昇する、俺の体温。
恥ずかしさでむずがゆくなって、逃げるようにバスから降りちゃったけど
走り出したバスの中、ポニテの女が笑顔で俺に手を振ったから
もうダメ。
マジでダメ。
俺は完全に、彼女への恋沼につかりきってしまった。