鷹臣くんは盗みたい
「あっ、でも!」と、声を張り上げた美月は
「私とお揃いが嫌なら、捨てていいからね。
友達にあげてもいいよ!」
と、不安げな表情を浮かべた。
捨てる?
そんなこと、するわけないじゃん。
高校にいる間だけじゃなく、家でも使うし。
寝る時は、枕元に置いとくし。
「捨ててくれてもいいっていうのは、本音だよ。
気を使ってイヤイヤ使われたら、逆に悲しいし。
でもね……
鷹臣くんが学校で使ってくれたら、すっごく嬉しいんだ」
「なんで?」
「なんでって……
えっと…それはね……」
「……」
「鷹臣くんとおそろいの物を……
私が……
高校で使いたいからだよ……」