鷹臣くんは盗みたい
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照れ全開。
耳まで、真っ赤に染めた美月は
「迷惑なら、ほんとに捨ててくれていいからね」
恥ずかしさをごまかすように、作り笑いを浮かべている。
あ~、もう無理。
なんか無理。
どんな表情でも、可愛すぎなんだよ。
美月は。
俺も覚悟を決めないと。
恥ずかしくて、勇気がない。
そんな情けないことを、言ってる場合じゃないから。
俺は座ったまま、机から桜色のペンを取り出すと
「ごめん。俺が盗んだんだ」
素直に謝り、ペンを美月に差し出した。
「鷹臣くんが…盗んだ?」
美月は驚きを、隠しきれなかったらしい。
声が裏返っているのが、その証拠。
正直に話すか。
美月に。
俺の気持ちを。