鷹臣くんは盗みたい
強く抱きしめていた腕を、サッとほどく。
恥ずかしさが、大波のように襲い掛かってきて
真っ赤になっているであろう自分の顔を
俺は手の平で覆い隠した。
恋だの、愛だの、マジで怖えぇぇぇぇ。
大好きの感情が募りすぎると、危険すぎなんだな。
周りが見えなくなって、勝手に暴走しちゃタイプなのかよ?
この俺は……
気をつけなきゃと
心の中で自分に言い聞かせていた時
トントン。
細くて白い美月の指が、ノートの上をはねた。
美月が書いた文字に、俺は焦点を合わせる。
何? 何?
『鷹臣くん、大好き』