鷹臣くんは盗みたい
まぁ~
教室で抱きしめるのは、ハードル高すぎだけどな。
自分の心に、ツッコミを突き刺した瞬間
「きゃぁぁぁぁ!」
教室に響いた、女子達の叫び声。
うるせーなぁ。
今、超絶幸せなんだから、俺らの邪魔をするなよ!
外野に文句を言いたくなったけれど
「鷹臣くん……恥ずかしすぎだよ……」
美月の泣きそうな声が、俺の耳に届き
俺はハッと現実を見る。
教室で抱きしめるのは、恥ずかしいって思ってたはずなのに……
絶対無理って、思ってたはずなのに……
俺、抱きしめちゃってるじゃん。
大好きな美月のことを。
クラスメイトだらけの、この教室で。