寡黙なトキくんの甘い溺愛

だけど変わりすぎた俺に、倉掛さんは気づかなくて……

それに、気づいたと思ったら「友達」だと言われた。



長期戦――



俺の恋は、受験の日から始まっている。

今更、挫けない。

諦めない。

俺はずっと、君だけが好きだ。

俺が告白して、君に振られるまで、ずっと――一途に君を、想い続ける。



「(倉掛さんが好きな人と両想いになるのが一番……だよな)」



好きな人の幸せを、願い続けたい。

そう願える自分でいたい。

俺が全力を出して、その時に倉掛さんが振り向いてくれなかったら、その時は諦める。


でも、もしも……


俺の方を少しでも見てくれるなら、


その時は――



「(君の手を掴んで離さない。

絶対に――)」


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