寡黙なトキくんの甘い溺愛
『私と同じ地味な男の子。地味仲間』
『同じ「地味」という事が、私には嬉しい事なんだから』
そんな事を思った自分を叱りたい。
あの男の子を、見た目だけで判断してた。私と同じ地味な子だって。仲間だって。
恥ずかしい……ただの想いあがりだった。
自分と同じカテゴリーに勝手に分類して、そして色眼鏡を使って、勝手に恋に落ちていた。
「(私はひどいくて、ズルい人間だ……っ。穴があったら入りたいほど、自分が恥ずかしい……っ)」
涙が出そうになるのを我慢する。だけど、泣いたら吾妻くんが、あの日のように慰めてくれるに決まっている。
だからこそ、絶対に泣かない。