婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
「リロイ様は、キャロライン王女殿下を嫌っている訳ではなく、言葉や態度に引っ掛かるものがあるだけではないでしょうか?」

「……それは」


キャロライン自身が嫌いならば、二人で一緒にカイネラ邸に来たりはしないだろう。
一見、リロイは誰にでもフレンドリーに見えて自分の側に居る人間は選んでいる。
それに感情を荒げたり面倒事が嫌いそうなのにも関わらず、キャロラインの側に居る。
つまりキャロラインはリロイの『特別』なのだと考えられないだろうか。


「キャロライン様が、リロイ様や人前で落ち着いた態度を取れるように努力すればリロイ様と再び仲良くなれるのではないでしょうか?」

「ーーーなっ、何を言うの!?努力ですって!?必要ないわ!!わたくしはもう立派な淑女なのよッ!?」

「……!」

「それに、わたくしは王女としての振る舞いをしているの……ッ!間違ってないわ!!」


頑なに「王女として」「立派な淑女」と繰り返すキャロラインは、再び意地っ張りモードのようだ。
恐らくリロイも話そうとはするのだろうがキャロラインにこのような態度を取られ続ける為、戸惑った事だろう。

しかし今日、こうなった時の為にしっかりと作戦を考えてきた。
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