この恋が終わるとしても 僕は君と居たかった。

『さようなら』




離れてから気づくことばかりで、大切なことを忘れていたよ。

美月をあれだけ気づかないうちに傷つけて、泣かせて。

バカだよね。

消せない君との写真を見返す。

何もかもの始まりが、遊園地。

春夏秋冬。いろんな季節の君が笑っている。

ずっと続くと思ってた。

君がくれた優しさに、気付いてあげられなかった。

ここまで続いたのも君の我慢と涙の優しさだったんだね。

雨の日を僕ら嫌ってたのに、今日くらいは涙を流させてよ。

きっと、雨が僕の涙を隠して、時間が忘れさせてくれる。

そうと思ってどのくらい経っただろう?

代わり映えのない日々を当たり前だと決めつけて、本当の幸せを自らで隠した。

「ふつう」と書いて幸せと読むんでしょ。

本当の幸せを自らで隠した

思い返せばわかるようなことも、今になってやっと気づくなんて。

あの時こうしとけば、あぁしとけばなんてもう遅いと分かってる。

自分が





大嫌いだ。






どうすれば君と会える?

ねぇ。

どうすればあの日に戻れる?

こんな僕がこんなこと言える資格なんて、どこにもないのに。

何でもするなんていらないよね。

君を悲しませるだけだから。

君はあの日の僕を望んだだけ。

僕は最低だー。







< 8 / 11 >

この作品をシェア

pagetop