闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
 でも、先生の話も終わって帰るだけになっても今度は誰も近付いてこない。

 むしろ遠巻きにされているような……。


「じゃー帰るか。キヨト、どっか寄る?」

「ああ、それもいいな」

「あの、待って」


 誰も近付いてこないなら私から聞きに行くしかない。

 私はさっき説明してくれていた二人を呼び止めた。


「っ、あ……片桐さん」

「帰ろうとしているところなのにごめん。でもさっきの話ちゃんと聞きたくて」


 私に話しかけられて戸惑っている二人には悪いけれど、このまま何も知らない状態で帰るのは嫌だ。

 二人は困ったように視線を交わし合い、うなずいた後で私を見る。


「分かった。でもここじゃなんだからどっかでお茶でもしながら話そうぜ?」


 その提案に、私は「分かった」と返事をした。
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