闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
「櫂人くん、恋華さんをヴァンピールにしたくなければそこに落ちている真理愛の血の結晶を持って来るんだ。私がそれを飲み込みさえすれば、真理愛が恋華さんを吸血鬼にするところを邪魔はしないよ」
『っ⁉』
櫂人と、真理愛さんの息を呑む音が聞こえる。
「クソッ!」
悪態をつきながらも櫂人が近くに落ちている小瓶を拾い、悔し気な表情になりながら大橋さんの方へ向かおうとした。
でもそれを止めるように真理愛さんが叫ぶ。
「櫂人、その血の結晶を恋華さんに飲ませて!」
「なっ⁉」
突然叫んだ真理愛さんに驚きの声を上げたのは大橋さんだ。
櫂人は一瞬だけ戸惑いを見せると、「そうか」と呟いてすぐに指示に従う。
「恋華、大丈夫だ」
確信を込めた笑みを浮かべながら、櫂人は小瓶からバラの形の石を取り出し自分の口に含んだ。
「やめろ! 何をするんだ⁉」
大橋さんの叫びを無視して、櫂人は苦しげに喘ぐ私を優しく見下ろした。
「お前をヴァンピールになんて、させない」
そして、唇が触れる。
『っ⁉』
櫂人と、真理愛さんの息を呑む音が聞こえる。
「クソッ!」
悪態をつきながらも櫂人が近くに落ちている小瓶を拾い、悔し気な表情になりながら大橋さんの方へ向かおうとした。
でもそれを止めるように真理愛さんが叫ぶ。
「櫂人、その血の結晶を恋華さんに飲ませて!」
「なっ⁉」
突然叫んだ真理愛さんに驚きの声を上げたのは大橋さんだ。
櫂人は一瞬だけ戸惑いを見せると、「そうか」と呟いてすぐに指示に従う。
「恋華、大丈夫だ」
確信を込めた笑みを浮かべながら、櫂人は小瓶からバラの形の石を取り出し自分の口に含んだ。
「やめろ! 何をするんだ⁉」
大橋さんの叫びを無視して、櫂人は苦しげに喘ぐ私を優しく見下ろした。
「お前をヴァンピールになんて、させない」
そして、唇が触れる。