自信過剰な院長は既成事実を作る気満々で迫ってくるんですぅ
でも、みんなで努力して雰囲気作りをしてとっても楽しい。
「命がけの仕事の合間にみんなと楽しんでると、けっこう自分の本当の家族とは疎遠になりがちだからか、チームが家族の気持ちになってくるのよ」
「この仕事をしていると、めったに実家に帰れないよね。確かに、ここには家族みたいな温かさがあるね」
葉夏先生の言葉に乗るように俊介先生が口を開く。
「この子なんか居付いちゃって医局に住んでるのかと思うほど入り浸りだものね。あんた、たまには実家に帰って親御さんに顔見せてあげなさいよ」
葉夏先生が朝輝先生を、しょっちゅうこの子って呼んでいるのは可愛いからなんだろうな。
「さしずめ矢神先生は、やいやい口やかましいお姉さんといったところっすね」
「はっきり言ってくれるわね。あんた、ホントにムカつくのよ」
「矢神先生がいつも僕に四の五のはっきり言うから僕も言っただけなのに」
可愛い顔が悲しそうに葉夏先生をじっと見つめている。
「分かった分かったわよ。どこか憎めなくて可愛いやんちゃな弟なのよね、許しちゃう私は甘いわよねぇ」
葉夏先生ったら、最後は目尻を下げて嬉しそうに反省している。
おっかなくて厳しくてキツイ隼人院長と塔馬先生に強く出て、いつも朝輝先生を守って庇ってくれるのは葉夏先生だもんね。
「波島くん、僕は?」
「人見先生、自分で分かっていらっしゃるくせに聞きますか。もちろん優しいお兄さんっすよ」
「ありがとう」
朝輝先生が不慣れなころから優しく接して励ましてくれているって聞いたことがあったし、実際に見聞きしている。
「飼い主や患者からはもちろん、緊迫した手術中でもおっかなくないから看護師たちからも絶大な人気っすよ」
産科医は起訴が多いから嫌で避ける獣医が多い中で、果敢に産科を選択した俊介先生。
穏やかで優しいけれどいちばん芯も気も強くて度胸があるのは、実は俊介先生かもしれない。
「波島、俺は?」
「塔馬先生は頼りがいのあるお兄さんっす」
「嘘言え、うるせぇ目の上のたんこぶだろ」
「そうですとも言えないだろう、本人目の前にして」
「波島よ、この減らず口の道永はどうなんだ?」
「僕らチームを引っ張ってくれる我らの素晴らしき絶対的リーダーっす、はい、どうっすか」
「調子良いな。波島、お前は出世するよ、大した奴だ。生きていく上で必要不可欠な処世術に長けてる」
世渡り上手の朝輝先生を前に敬太先生は心底呆れ果てている。
反面ほんの少しだけ感心しているみたい。
「それと、ここいちばん大切なこと聞いてください」
なにごとかと言った感じで全員の視線が朝輝先生に一身に集まる。
「疲れたって医局に帰って来れば、優しいお母さんみたいな大樋さんと天使みたいに超絶可愛い妹みたいな阿加ちゃんが居ます」
朝輝先生の顔がにっこにこで、名前の如く朝の輝きみたいな笑顔はキラキラしている。
「優しいお母さんと可愛い妹が居るから疲れが吹っ飛びます。先生方も医局に帰って来たくなる気持ち分かりますっしょ?」
華がある美男美女チームのメンバーの中でも、可愛い顔で光り輝く朝輝先生はムードメーカーでみんなの輪を笑い声で包んで笑顔にして盛り立ててくれる。
「命がけの仕事の合間にみんなと楽しんでると、けっこう自分の本当の家族とは疎遠になりがちだからか、チームが家族の気持ちになってくるのよ」
「この仕事をしていると、めったに実家に帰れないよね。確かに、ここには家族みたいな温かさがあるね」
葉夏先生の言葉に乗るように俊介先生が口を開く。
「この子なんか居付いちゃって医局に住んでるのかと思うほど入り浸りだものね。あんた、たまには実家に帰って親御さんに顔見せてあげなさいよ」
葉夏先生が朝輝先生を、しょっちゅうこの子って呼んでいるのは可愛いからなんだろうな。
「さしずめ矢神先生は、やいやい口やかましいお姉さんといったところっすね」
「はっきり言ってくれるわね。あんた、ホントにムカつくのよ」
「矢神先生がいつも僕に四の五のはっきり言うから僕も言っただけなのに」
可愛い顔が悲しそうに葉夏先生をじっと見つめている。
「分かった分かったわよ。どこか憎めなくて可愛いやんちゃな弟なのよね、許しちゃう私は甘いわよねぇ」
葉夏先生ったら、最後は目尻を下げて嬉しそうに反省している。
おっかなくて厳しくてキツイ隼人院長と塔馬先生に強く出て、いつも朝輝先生を守って庇ってくれるのは葉夏先生だもんね。
「波島くん、僕は?」
「人見先生、自分で分かっていらっしゃるくせに聞きますか。もちろん優しいお兄さんっすよ」
「ありがとう」
朝輝先生が不慣れなころから優しく接して励ましてくれているって聞いたことがあったし、実際に見聞きしている。
「飼い主や患者からはもちろん、緊迫した手術中でもおっかなくないから看護師たちからも絶大な人気っすよ」
産科医は起訴が多いから嫌で避ける獣医が多い中で、果敢に産科を選択した俊介先生。
穏やかで優しいけれどいちばん芯も気も強くて度胸があるのは、実は俊介先生かもしれない。
「波島、俺は?」
「塔馬先生は頼りがいのあるお兄さんっす」
「嘘言え、うるせぇ目の上のたんこぶだろ」
「そうですとも言えないだろう、本人目の前にして」
「波島よ、この減らず口の道永はどうなんだ?」
「僕らチームを引っ張ってくれる我らの素晴らしき絶対的リーダーっす、はい、どうっすか」
「調子良いな。波島、お前は出世するよ、大した奴だ。生きていく上で必要不可欠な処世術に長けてる」
世渡り上手の朝輝先生を前に敬太先生は心底呆れ果てている。
反面ほんの少しだけ感心しているみたい。
「それと、ここいちばん大切なこと聞いてください」
なにごとかと言った感じで全員の視線が朝輝先生に一身に集まる。
「疲れたって医局に帰って来れば、優しいお母さんみたいな大樋さんと天使みたいに超絶可愛い妹みたいな阿加ちゃんが居ます」
朝輝先生の顔がにっこにこで、名前の如く朝の輝きみたいな笑顔はキラキラしている。
「優しいお母さんと可愛い妹が居るから疲れが吹っ飛びます。先生方も医局に帰って来たくなる気持ち分かりますっしょ?」
華がある美男美女チームのメンバーの中でも、可愛い顔で光り輝く朝輝先生はムードメーカーでみんなの輪を笑い声で包んで笑顔にして盛り立ててくれる。