白虎の愛に溺れ死に。
私はこんなに一杯一杯だというのに、未だに余裕綽々に私を愛でる青い瞳。
それが悔しくて、恥ずかしくて…取り繕うようにわざと顔をしかめて睨んで見れば、
「…なぁ、俺がその強気な顔が心底好きって知ってる?」
「……え?」
ふわりと柔らかく笑う彼に毒気を抜かれて、一気に赤面してしまう。
固まる私にフッと息を吐いた匡は、お腹の下の方を押さえるように撫で、その内側で膨らんだままの自身をゴリッと擦り付けた。
その瞬間、再び訪れた弾けるような快感に「ひぃ、ぅ…」と情けない鳴き声と共に制御不能に捩ってしまう身体。
「ふっ、すげぇ締め付けてくるんだけど。」
「…っ、ん、」
「…可愛い。さっきまで強気だったくせに…すぐに女の顔になっちゃうところも好きだよ、莉音。」
「……や、恥ず、かしぃ…」
「そうやって、一方的に褒められると照れちゃうとこも。」
「もう、いい…から、」
「バツが悪くなると唇尖らすのも。莉音の好きなとこなら一生語れる。」
「…、」
私を抱きしめたまま、優しくおでこにキスをする匡に絆される。
違う、違う…こいつはずるい男だ。
きっと、こんなところでやり過ぎてしまったという自覚があるのであれば、その懺悔とか。
…いや、そんなまさか。
普段は優しい彼だが、ことセックスにおいては優しさとは程遠い人間であると、まだ短い結婚生活でも十分すぎるほどに理解させられている。
私の中で堅いまま留まっている匡のもの。
まだこの続きをしたいから、匡はこんなに煽ててくるんだ。
そんな結論に至った私は、じとっと恨めしく匡を見つめてわざといじけるような声を出した。
「…そんな調子のいいことばっか言って…、どうせヤりたいだけなんでしょ?」
正直、半分冗談、もしくは照れ隠しのつもりだったんだ。
ずっとやられっぱなしだから、少しくらい反撃できたら…なんて、そんな軽い気待ちで放った言葉で。
でも、…
「……………あ?」
「…、」
決して私に向けられたことのなかった絶対零度の氷の瞳に睨まれて、一瞬で身体がカチンと凍てついた。