白虎の愛に溺れ死に。




「今まで俺がどんなに我慢したか…分かんねーだろうな、莉音には。」


「あっ、匡…」


「その可愛い声に…何年我慢したと?
…なぁ、いい歳の男がさぁ…6つも下の女に散々焦がれて、ようやく手に入れたわけ。」


「…っ、」


「…解放されて今まで溜め込んだ愛情、全部ぶつけてんだよ。一言で片付けてんじゃねぇよ。」


「……ぁう、ごめんな、さ…匡、」



ヌチャヌチャと入口をさする指は、決して刺激は与えない。


ただそこに沈められ、絶妙に欲求を煽るゆっくりとした速度で抜き差しを繰り返されるだけ。


もどかしくて、焦ったくて、意思とは別にモゾモゾと太ももを擦り合わせる私を嘲笑うようにフッと匡の鼻から漏らされる冷めた笑い。



「…謝んなくていいですよ?たしかに、ちょっと調子に乗り過ぎたかもしれませんし。」


「…、っ」



「莉音と結婚して、俺のために奥さんしてくれるのが可愛くて…つい、愛し過ぎちまったけど…、“元世話係”の分際で、勝手が過ぎましたね?」


「…え、…匡、あの…、」



距離のある物言いに心臓がヒュッと冷たくなる。


せっかく夫婦になれたのに、また“お嬢”と“世話係”の距離に戻ってしまうのでは…と、泣きそうになって、慌てて後ろを振り返れば…




「俺は愛妻家なので。大好きな莉音ちゃんがしたくないなら、いくらでも我慢しますね?」


「………っ、」




完璧に作られた、芸術作品のような微笑み。


…しかしながら、存在感を消すことのなく、股に当てられる猛々しい肉棒。

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