磁石な恋 ~嫌よ嫌よは嫌なだけ?~
「ん?どうした?おーい?」

時間が止まってしまったかのように身動きひとつしない悠馬の目の前で真海が手を上下に振る。

「お前反則だ・・・。」

「は!?」

「そんなとこ入ってちょこんと座ってて猫みたいで可愛過ぎんだよ。瞬きするのがもったいない。」

悠馬はそう言って熱烈な視線を浴びせてくる。

「ちょっと見ないでよ!出るから早くどいて!」

「いや無理だ。と言うかそこを動くな!カメラ持ってくるから!」

「は!?撮る気!? この変態ゴリラ!」

「なんとでも言え。待ち受け画面にするんだから。ついでにプリントアウトして写真立てに入れて部屋に飾る。」

「やだ!絶対やめてよ!出る!」

真海がなんとかしてデスクの下から出ようとすると悠馬がそんな彼女を押さえる。

「わかった!撮らないからもう少しだけその姿を見せてくれ!クリスマスだし、頼む!」

懇願されてしまうと真海は抵抗できなくなって動きを止めた。

───今日家に来る予定だったし、プレゼント家にあるしな・・・洋服も今日の為に買ったけど・・・。

「可愛い・・・ふてくされてる感じが余計猫っぽくてたまらん・・・。」

悠馬は今にもよだれをこぼしそうだ。真海はそんな彼を見ていて照れ半分呆れ半分であったが、その他の気持ちも浮かんできてしまった。それを軽い気持ちで言葉にしてしまったことを彼女はすぐに後悔することになる。
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