MINE.
『お前、お嬢さんに懐かれてるなあ』
母屋を通るより庭を横切る方が離れには早く着く。
今じゃそんなことはしないけれど、小学生の頃は母屋の廊下を歩くのが面倒くさかった。
そうして横切った罰が当たったのか。
離れの外は駐車場で、その頃は喫煙者たちの溜まり場だった。松田もその中の一人で、そこに居たのが分かった。
話を振ったのは父の元で働いている豊橋さんだったと思う。
『みたいですねえ』
わたしと喋るときとは違う、低い声で返す松田。
『お前、間違っても』
『いやいや、俺ロリコンじゃないんで』