甘い恋をおしえて
「ずっと愛されていないと思っていたわ」
「まさか! 愛していない人を抱くわけがない!」
佑貴は莉帆の側までにじり寄ってきた。
その震える手をギュッと握りしめると、涙ぐむ莉帆の目を見つめる。
「ほ、ほんとうに?」
「君が欲しかった。ずっと前から抱きしめたくてたまらなかったんだ」
佑貴の言葉は莉帆の表情を変えた。ほんのりと頬が染まる。
「碧仁が生まれていたなんて夢のようだ」
莉帆の肩を抱き寄せると、自分の胸に莉帆の顔をもたれかけさせる。
「嬉しい」
「莉帆、もう遠慮しなくていいんだな」
「遠慮?」
「君に触れたくても我慢してきたし、言いたいことも言えなかった」
莉帆の耳元で、佑貴の甘くて低い声が響く。
それが莉帆の背中を突き抜けて、ゾクリと肩が震えた。
「佑貴さん」
「キスしたい」
返事をしようにも、それより早く佑貴が莉帆の唇に短いキスをする。
「何度でもキスしたいし、君を抱きしめたい。愛してるから」
「佑貴さん」
この人は、こんなに甘い言葉が言える人だったのかと信じられない思いだ。
莉帆は思わず彼の背に腕を回した。
「もっとたくさん子どもを作ろう」
その言葉に、莉帆はもう体中が火照ってきた。ギュッと腕に力を込める。
「嬉しい」