大嫌いの先にあるもの
「私も黒須に会いたい。今からロサンゼルスに行こうかな」
春音の言葉が嬉しい。
僕たちは同じ気持ちでいるんだと改めて感じる。
「大学があるだろ?バイトもあるし」
「黒須だって大学の仕事あるじゃない。みんながっかりしていたよ。いきなり休講なんだもん」
柔らかく責めるような声も耳に甘い。
電話もいいものだ。声だけに集中できるから。
「すまんな」
「黒須が帰って来たら、私、正直な気持ちを話すね」
正直な気持ち?なんの事だろか。
「今、話してくれないのか?」
「会った時の方がいいから」
ちょっと恥ずかしそうな声に心がくすぐられる。
軽やかなソプラノの声は聞くたびに心臓を弾ませてくれる。
僕は恋をしている。16歳も年下の春音に。初めての時のように甘くてちょっと切ない気持ちになる。
何度恋をしても、そうなるのかもしれない。
「そうか。じゃあ春音、バイト気をつけて行きなさい」
「黒須も、ロスでスリとかに合わないようにね」
「気をつけるよ。そうだ、お土産は何がいい?」
「黒須が無事に帰ってくる事」
可愛い恋人の言葉に胸がぎゅっと掴まれた。
日本に帰ったら真っ先に春音に会いに行こう。
春音の言葉が嬉しい。
僕たちは同じ気持ちでいるんだと改めて感じる。
「大学があるだろ?バイトもあるし」
「黒須だって大学の仕事あるじゃない。みんながっかりしていたよ。いきなり休講なんだもん」
柔らかく責めるような声も耳に甘い。
電話もいいものだ。声だけに集中できるから。
「すまんな」
「黒須が帰って来たら、私、正直な気持ちを話すね」
正直な気持ち?なんの事だろか。
「今、話してくれないのか?」
「会った時の方がいいから」
ちょっと恥ずかしそうな声に心がくすぐられる。
軽やかなソプラノの声は聞くたびに心臓を弾ませてくれる。
僕は恋をしている。16歳も年下の春音に。初めての時のように甘くてちょっと切ない気持ちになる。
何度恋をしても、そうなるのかもしれない。
「そうか。じゃあ春音、バイト気をつけて行きなさい」
「黒須も、ロスでスリとかに合わないようにね」
「気をつけるよ。そうだ、お土産は何がいい?」
「黒須が無事に帰ってくる事」
可愛い恋人の言葉に胸がぎゅっと掴まれた。
日本に帰ったら真っ先に春音に会いに行こう。