悪徳転生公女の他国王太子妃生存計画~それでも王太子を愛してしまいました
「何だって?」
「オフィーリア嬢が?」
ウォルターも驚いている。
「はい。売り物になりますでしょうか?」
「それは十分だ。なんと紅芋がこのうまさになるのか」
紅芋は芋の中でもかなり甘く貴族の食事として好まれているが、まさかお菓子にもなるとは。
しかもなぜかわからないがものすごく奥深くコクのある味に仕上がっている。
「王宮の菜園で一番廃棄率の高いものがこの紅芋です。この芋は貴族に好まれるため高値で取引されていますが、実際はかなり育てやすいものですから余り過ぎるくらいなのです。これを作って売れば…」
「いいな。売れると思う」
ウォルターがもうひとつに手を伸ばそうとしたので、バシッと手をたたいた。
「待て。オフィーリア。これを陛下と王妃殿下にもお持ちしてほしい。そして今の話を二人にも説明してくれないか?」
「わかりました。ではこれよりお持ちいたしますわ」
嬉しそうに笑ったオフィーリアはやはり魅力的で、ウォルターがじっと見つめているのを煙たく感じる。
オフィーリアの笑顔をたとえウォルターであれ、他の男と共有したくなどないものだ。
それにオフィーリアがつくったというこのお菓子。
本来なら俺が一番に食べるべきではないのか?それをこのウォルターのやつ…。
オフィーリアが出て行くと、アシュトンはウォルターの足に小さくけりを入れた。
「なんだよ」
「先に食べただろ」
「仕方ないだろ。まさかオフィーリア嬢が作ったとは思わないだろうが」
「ふん」
そのまま結局晩餐までウォルターは王宮で一緒にとることになった。
晩餐中はオフィーリアのスイートポテトの話でもちきりだった。
アシュトンは、いつか俺だけのためのお菓子をつくってくれるだろうかとひそかに心の奥で思いをはせていたのだった。
「オフィーリア嬢が?」
ウォルターも驚いている。
「はい。売り物になりますでしょうか?」
「それは十分だ。なんと紅芋がこのうまさになるのか」
紅芋は芋の中でもかなり甘く貴族の食事として好まれているが、まさかお菓子にもなるとは。
しかもなぜかわからないがものすごく奥深くコクのある味に仕上がっている。
「王宮の菜園で一番廃棄率の高いものがこの紅芋です。この芋は貴族に好まれるため高値で取引されていますが、実際はかなり育てやすいものですから余り過ぎるくらいなのです。これを作って売れば…」
「いいな。売れると思う」
ウォルターがもうひとつに手を伸ばそうとしたので、バシッと手をたたいた。
「待て。オフィーリア。これを陛下と王妃殿下にもお持ちしてほしい。そして今の話を二人にも説明してくれないか?」
「わかりました。ではこれよりお持ちいたしますわ」
嬉しそうに笑ったオフィーリアはやはり魅力的で、ウォルターがじっと見つめているのを煙たく感じる。
オフィーリアの笑顔をたとえウォルターであれ、他の男と共有したくなどないものだ。
それにオフィーリアがつくったというこのお菓子。
本来なら俺が一番に食べるべきではないのか?それをこのウォルターのやつ…。
オフィーリアが出て行くと、アシュトンはウォルターの足に小さくけりを入れた。
「なんだよ」
「先に食べただろ」
「仕方ないだろ。まさかオフィーリア嬢が作ったとは思わないだろうが」
「ふん」
そのまま結局晩餐までウォルターは王宮で一緒にとることになった。
晩餐中はオフィーリアのスイートポテトの話でもちきりだった。
アシュトンは、いつか俺だけのためのお菓子をつくってくれるだろうかとひそかに心の奥で思いをはせていたのだった。