天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
「お帰りなさい」
ドアを開けると啓介さんは固まっていた。
やっぱり……この格好じゃ驚いたのだろう。恥ずかしくて啓介さんの足元に視線を落とした。
すると急に彼に抱きしめられた。
「ただいま」
ぎゅーっと抱きしめられるといつもの彼の匂いがした。ヴァーベナのような柑橘系の香りと花の香りが混じりとてもいい匂いだ。私も彼の胸元に顔を寄せるとついぎゅっとシャツにしがみつき匂いを深く吸い込んだ。
「誘ってくれてありがとう。嬉しくて急いできたよ」
「誘ったのによく考えたらオシャレなものとかなくて。ごめんなさい」
ようやく彼は少し離してくれ、私は彼を家の中に迎え入れた。
彼は手を洗うとテーブルに座るかと思ったらキッチンに立つ私の隣に並んできた。
「手伝えることある?」
「だ、大丈夫です。座っててください」
「運ぼうか?」
食器棚から取り出した皿を私の手から受け取るとテーブルに並べ始めた。
彼は家事を手伝うのが嫌でないのかな?
女世帯で暮らしていたので男の人がキッチンに立つのが不思議。
でも、と思いご飯を盛るのをお願いした。
ふたりでキッチンにいると夫婦みたい、と少し胸が弾む。
お客さんではなく、親しい関係になったのだと実感する。
「このくらいで足りますか?」
料理を並べ終わると作り置き用の副菜が多く並ぶが若い男性にはボリュームが足りるか心配になった。
「十分だよ。品数が多くて驚いた」
「味はわかりませんよ」
私は苦笑いを浮かべながら伝えると彼は笑いながら首を振った。
「茉莉花の味なら安心だよ。いただきます」
きちんと手を合わせ、彼の育ちの良さを感じた。私も向かい合い、手を合わせていただきますと言うと彼も私の仕草を見てニコッとした。
ドアを開けると啓介さんは固まっていた。
やっぱり……この格好じゃ驚いたのだろう。恥ずかしくて啓介さんの足元に視線を落とした。
すると急に彼に抱きしめられた。
「ただいま」
ぎゅーっと抱きしめられるといつもの彼の匂いがした。ヴァーベナのような柑橘系の香りと花の香りが混じりとてもいい匂いだ。私も彼の胸元に顔を寄せるとついぎゅっとシャツにしがみつき匂いを深く吸い込んだ。
「誘ってくれてありがとう。嬉しくて急いできたよ」
「誘ったのによく考えたらオシャレなものとかなくて。ごめんなさい」
ようやく彼は少し離してくれ、私は彼を家の中に迎え入れた。
彼は手を洗うとテーブルに座るかと思ったらキッチンに立つ私の隣に並んできた。
「手伝えることある?」
「だ、大丈夫です。座っててください」
「運ぼうか?」
食器棚から取り出した皿を私の手から受け取るとテーブルに並べ始めた。
彼は家事を手伝うのが嫌でないのかな?
女世帯で暮らしていたので男の人がキッチンに立つのが不思議。
でも、と思いご飯を盛るのをお願いした。
ふたりでキッチンにいると夫婦みたい、と少し胸が弾む。
お客さんではなく、親しい関係になったのだと実感する。
「このくらいで足りますか?」
料理を並べ終わると作り置き用の副菜が多く並ぶが若い男性にはボリュームが足りるか心配になった。
「十分だよ。品数が多くて驚いた」
「味はわかりませんよ」
私は苦笑いを浮かべながら伝えると彼は笑いながら首を振った。
「茉莉花の味なら安心だよ。いただきます」
きちんと手を合わせ、彼の育ちの良さを感じた。私も向かい合い、手を合わせていただきますと言うと彼も私の仕草を見てニコッとした。